会社経営者の相続対策(事業承継対策)

事業承継対策は、一般的な相続や資産承継対策の中心が不動産になるのに対し、被相続人が所有する会社の『株式』に関する対策が中心になる点に特徴があります。

会社経営者の方は、個人で資産を持ちつつも、その多くの資産価値は経営している会社そのものであることが多く、その会社の価値は経営者が所有する会社の株式に反映されます。また、理論的には会社そのものが相続されるわけではなく、会社に対する支配権である『株式』が相続の対象になります。

そのため、事業承継対策では、会社の株式に関する対策が中心を占めることになります。

なお、会社の経営状況によっては、経営者個人の資産も相当額に上り、多数の不動産を所有するケースもあります。このようなケースでは、資産承継対策と事業承継対策の両方の観点から相続対策を進めることになります。

事業承継対策の必要事項を相続対策のながれで示したSTEPにあてはめて整理すると、以下のような内容になります。

 相続対策のながれ資産承継対策の具体例
STEP1相続人の調査・相続財産の調査

《相続人の調査》

  • 相続関係
  • 各人の生活歴、学歴
  • 各人の家族構成、生活状況
  • 被相続人、相続人との関係
  • 各人の就業状況、収入状況

《相続財産の調査》

  • 各相続財産の数量・評価額
  • 不動産の所在、利用状況
  • 会社の株主・役員構成
  • 会社の業績
STEP2本人ヒアリング
  • 本人の生活歴、学歴、職歴
  • 収入状況
  • 健康状況
  • 配偶者、相続人との関係
  • 会社の設立経緯
  • 社歴
  • 社内の人間関係
  • 士業、銀行等との取引状況
  • 事業承継に関する希望の確認
STEP3相続対策の基本方針を策定STEP1及び2の内容を踏まえて検討
STEP4権利保全・調整

〔株式の散逸防止策〕

  • 譲渡制限
  • 相続時の対策

〔株式の回収〕

  • 名義株の整理
  • 株式の買い取り
  • 未分割株式の遺産分割
  • 全部取得条項付株式

〔株式管理〕

  • 株主名簿
  • 株主管理
STEP5資産の整理・組み換え・有効活用

〔事業レベル〕

  • 不要な事業の清算、売却
  • 承継対象事業の譲渡
  • 会社分割、事業譲渡

〔個別資産レベル〕

  • 役員借入金、役員貸付金の処理
  • 被相続人と会社の財産利用関係の解消等
  • 不要資産の処分
  • 遊休資産の組み換え
STEP6遺言書の作成・生前譲渡の実行
  • 株式の生前贈与・譲渡
  • 民事信託
  • 遺言公正証書
STEP7継続コンサルティング 

相続弁護士の視点:事業承継対策の特徴

相続弁護士の視点:事業承継対策のSTEP4株式対策の重要性

相続弁護士の視点:事業承継対策のSTEP5における資産の最適化と相続税対策

相続弁護士の視点:事業承継対策のSTEP5における争族対策

相続弁護士の視点:事業承継対策のSTEP5における納税資金対策

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